開発スクールとは?
本ブログのタイトルにもかかわらず、紹介が遅れていました。
開発スクール公式HP:http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas/
Wikipediaはこちら
1. 概要
開発スクールとは、経済産業省のかつての外郭団体、現在は独立行政法人日本貿易振興会のアジア経済研究所が主催する、途上国の開発もしくは国際開発の専門家を育成する研修機関です。
1990年に設立され、日本人は平成18年3月末までに176名、外国人は213名を受け入れてきたそうです。
修士号レベルの教育を施しているそうですが、実際は文科省の管轄ではないために日本の研修のみでは修士号は授与されない。(Postgraduate Diplomaという修士と学士の中間の学位のみ)
2. カリキュラム
カリキュラムは、日本人のみを対象に行われる講義(使用言語は日本語)と、外国人研修生との合同講義(使用言語は英語)に分かれます。
日本語の授業は、前期136コマ+後期112コマ=248コマ
英語での授業は、前期110コマ
で、合計358コマあります。1コマ1時間30分です。
一方、日本の修士課程は(広島大学大学院であれば)2年間で最低30単位取得が修了用件であり、通常2単位は1週間1時間半×12コマで構成されています。したがって、2年間で(30単位÷2)×12コマ=180コマが最低取得コマ数です。
単純に比較すると、
イデアスは1年間で358コマ、
日本の修士課程は、2年間で180コマ
かなりの差があります。私は両方経験したことがありますが、日本の修士課程の授業は毎回の課題・予習の量が多かったので、単純に比較するのは難しいと思います。
しかし、それでいても開発スクール(日本の他の国際開発系の修士課程に比べて)では1年間みっちり「広く浅く」経済と開発全般についてたたき込まれるという感想を持ちました。
3. 海外研修
「1年間の国内研修を、所定の成績をおさめ修了した方には、引き続く2年度目に、修士号の取得を目的とした海外の大学院などへの派遣制度を準備しています。」(http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas/Haken/)と公式HPには書かれていますが、今まで派遣されなかった人がいたとは聞いたことがありません。(自主的に就職を選んだ人はいますが)
また、同様に奨学金をもらえなかった人がいたとは今まで聞いたことがありません。が、近年はODA額減少に伴って奨学金の額も減額されているので、自費でまかなうか、もしくは外部奨学金に応募する人も多いようです。
受験校は、アメリカとイギリスに偏っています。さらにその中でも近年は特にイギリスが多いです。
アメリカ:60名
イギリス:98名
その他:10名
留学先のトップ10位の大学をあげると、
1. ロンドン大学LSE: 23名
2. ロンドン大学SOAS: 21名
3. Cornell大学16名
4. Duke大学13名
5. Cambridge大学10名
6. Manchester大学9名
7. Stanford大学8名
8. Sussex大学7名
9. Harvard大学6名
10. East Anglia大学4名
です。OBの受験の記録をみると多くの人が上記のトップ10の大学は受けています。
4. 就職先
就職先は国際機関、JICA, JBIC, 大学、研究機関が多いようです。
こちらも就職先Top 6をあげてみると(データ元は、http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas/pdf/ideas.pdf)
1. JICA: 23名
2. JBIC: 10名
3. アジ研:7名
4. IDCJ: 6名
5. 世銀:4名
6. アジア開発銀行、ユニセフ:3名
です。しかし、これらの数は調査時(2006年3月)の所属していた機関の数であるので、現在は数が変わっていますし、過去の就職先は含まれていないので累積であればまた変わってくると思います。特に海外の機関は流動性が高いので、働いたことのある機関で調査するとその数字は高くなると思います。
これからのOBの連絡先もストックされているので、OB・OGへキャリア相談などが出来ます。
4. 受験に際して
以下の日記を参照して下さい。
http://masah.blog57.fc2.com/blog-category-13.html
5.教科書
イデアスの教科書リスト@アマゾン(社会開発)
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開発スクール公式HP:http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas/
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1. 概要
開発スクールとは、経済産業省のかつての外郭団体、現在は独立行政法人日本貿易振興会のアジア経済研究所が主催する、途上国の開発もしくは国際開発の専門家を育成する研修機関です。
1990年に設立され、日本人は平成18年3月末までに176名、外国人は213名を受け入れてきたそうです。
修士号レベルの教育を施しているそうですが、実際は文科省の管轄ではないために日本の研修のみでは修士号は授与されない。(Postgraduate Diplomaという修士と学士の中間の学位のみ)
2. カリキュラム
カリキュラムは、日本人のみを対象に行われる講義(使用言語は日本語)と、外国人研修生との合同講義(使用言語は英語)に分かれます。
日本語の授業は、前期136コマ+後期112コマ=248コマ
英語での授業は、前期110コマ
で、合計358コマあります。1コマ1時間30分です。
一方、日本の修士課程は(広島大学大学院であれば)2年間で最低30単位取得が修了用件であり、通常2単位は1週間1時間半×12コマで構成されています。したがって、2年間で(30単位÷2)×12コマ=180コマが最低取得コマ数です。
単純に比較すると、
イデアスは1年間で358コマ、
日本の修士課程は、2年間で180コマ
かなりの差があります。私は両方経験したことがありますが、日本の修士課程の授業は毎回の課題・予習の量が多かったので、単純に比較するのは難しいと思います。
しかし、それでいても開発スクール(日本の他の国際開発系の修士課程に比べて)では1年間みっちり「広く浅く」経済と開発全般についてたたき込まれるという感想を持ちました。
3. 海外研修
「1年間の国内研修を、所定の成績をおさめ修了した方には、引き続く2年度目に、修士号の取得を目的とした海外の大学院などへの派遣制度を準備しています。」(http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas/Haken/)と公式HPには書かれていますが、今まで派遣されなかった人がいたとは聞いたことがありません。(自主的に就職を選んだ人はいますが)
また、同様に奨学金をもらえなかった人がいたとは今まで聞いたことがありません。が、近年はODA額減少に伴って奨学金の額も減額されているので、自費でまかなうか、もしくは外部奨学金に応募する人も多いようです。
受験校は、アメリカとイギリスに偏っています。さらにその中でも近年は特にイギリスが多いです。
アメリカ:60名
イギリス:98名
その他:10名
留学先のトップ10位の大学をあげると、
1. ロンドン大学LSE: 23名
2. ロンドン大学SOAS: 21名
3. Cornell大学16名
4. Duke大学13名
5. Cambridge大学10名
6. Manchester大学9名
7. Stanford大学8名
8. Sussex大学7名
9. Harvard大学6名
10. East Anglia大学4名
です。OBの受験の記録をみると多くの人が上記のトップ10の大学は受けています。
4. 就職先
就職先は国際機関、JICA, JBIC, 大学、研究機関が多いようです。
こちらも就職先Top 6をあげてみると(データ元は、http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas/pdf/ideas.pdf)
1. JICA: 23名
2. JBIC: 10名
3. アジ研:7名
4. IDCJ: 6名
5. 世銀:4名
6. アジア開発銀行、ユニセフ:3名
です。しかし、これらの数は調査時(2006年3月)の所属していた機関の数であるので、現在は数が変わっていますし、過去の就職先は含まれていないので累積であればまた変わってくると思います。特に海外の機関は流動性が高いので、働いたことのある機関で調査するとその数字は高くなると思います。
これからのOBの連絡先もストックされているので、OB・OGへキャリア相談などが出来ます。
4. 受験に際して
以下の日記を参照して下さい。
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5.教科書
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